1作目を作り終えて、気づいたことがあった
前回の記事では、Geminiを使いながら金種計算アプリ「Money Counter」を作った話を書きました。
あのとき一番しんどかったのは、アプリの中身よりも「最初の準備」でした。
- Next.jsのプロジェクトを立ち上げる
- UIパーツのライブラリを入れる
- 利用規約・プライバシーポリシーのページを用意する
- SEO用の設定を書く
これ、アプリの機能とは一切関係ないんですよね。でも全部やらないと公開できない。正直「早く作りたいのに…」と何度も思いました。
そこで1作目が終わったあとに考えたのが、「次からはこの準備を省けないか?」 ということです。
テンプレートを作っておいた
答えはシンプルで、「準備済みの状態をGitHubに保存しておく」 だけです。
GitHubには「テンプレートリポジトリ」という機能があります。ボタン一つで、その状態をコピーした新しいプロジェクトが作れます。
つまり、
- Next.jsセットアップ済み
- UIパーツ導入済み
- 利用規約・プライバシーポリシーのページあり
- SEO設定のひな型あり
この状態からいつでもスタートできるようにしておいたわけです。
「次のアプリを作ろう」と思ったとき、テンプレートをコピーしてアプリ名とURLを書き換えるだけ。それで土台が完成します。
皆さんも、自分なりのテンプレートを模索してみてください!
2作目はどのくらい速かったか
結論から言うと、環境構築の時間がほぼゼロになりました。
1作目では準備だけで半日以上かかっていた部分が、今回は数分で終わりました。そのぶん最初から「アプリの中身を考える」ことだけに集中できました。
「個人開発をもっと続けたい」と思っている方に、これは本当におすすめです。1作目を作り終えたら、すぐにテンプレート化しておくと、2作目以降がぐっと楽になります。
2作目として作ったもの:合成オッズ計算機
今回作ったのは 最速合成オッズ計算機 です。
競馬や競輪で複数の買い目を組み合わせて購入するとき、「全部当たったのに損をした」という経験はありませんか? これを トリガミ と呼びます。
たとえば100円ずつ3点買ったとして、投資合計は300円。そのうち1点が当たっても払い戻しが250円だったら…当たっているのに50円の損です。
トリガミを事前に防ぐには「合成オッズ」を計算する必要があります。でもこれ、手計算が面倒なんです。各オッズの逆数を全部足して、その逆数を取る、という計算をしないといけない。
「入力したら一瞬で出てくれるツールがあれば…」という自分の不満から、このアプリを作りました。
開発の流れ
アイデアを言葉にする
まず紙に書き出しました。
- 誰が使う? → 競馬・競輪で複数の買い目を買う人
- 何ができる? → 複数のオッズを入力したら合成オッズが出る
- 何があると嬉しい? → トリガミのとき警告が出る・スマホで使いやすい
1作目のときと同じです。「何を作るか」を具体的に整理してからGeminiに伝えると、ずっとスムーズに進みます。
Geminiと一緒に作る
「入力欄を動的に追加・削除できるようにしたい」「合成オッズが1を下回ったら赤い警告を出したい」——こういった要望を一つひとつGeminiに伝えながら実装しました。
1作目と違ったのは、Geminiへの伝え方が上手くなっていたことです。
1作目のときは「いい感じにして」みたいな曖昧な伝え方をしてしまうことがありました。今回は「〇〇という条件のとき、△△という表示にしてほしい」と具体的に伝えられるようになっていました。Geminiの返答の質が上がったのを実感しました。
これは個人開発を続けることで自然と身につくスキルだと思います。
デザインは1作目と変えた
1作目のMoney Counterは白背景の明るいデザインでした。今回はあえて黒背景のダークデザインにしました。
競馬場・競輪場でスマホを使う場面を想像したとき、屋外の明るい場所でも暗い観客席でも、ダーク系の方が見やすいと思ったからです。
「誰が・どこで・どうやって使うか」を想像しながらデザインを考える、という視点が1作目より自然にできるようになっていました。
共有機能も入れた
「この組み合わせ、友達にも確認してほしい」という場面を想定して、入力したオッズをURLに乗せて共有できる機能も作りました。リンクを送るだけで、相手のスマホで同じオッズが入力された状態が再現されます。
1作目でも共有機能を作ったので、Geminiへの伝え方や実装のイメージがつかめていました。2作目で同じような機能を作るとき、1作目の経験が確実に活きていると感じました。
個人開発を続けてわかってきたこと
2作目を作り終えて、改めて感じたことがあります。
1作目より確実に速く、楽に作れました。
テンプレートの存在はもちろんですが、それだけじゃありません。Geminiへの伝え方、デザインの考え方、詰まったときの対処法——1作目で積み上げた経験が全部活きていました。
個人開発は「1本作って終わり」じゃなくて、続けることで加速していくものだと思います。
最初は時間がかかっても、1本作り切ることが大事。そこから得た経験とテンプレートが、次の開発を確実に楽にしてくれます。
個人開発を始めようか迷っている方へ
「アイデアはあるけど踏み出せない」という方に、ひとつだけ伝えるとしたら——
最初の1本は、小さくていい。
機能は1つだけでいい。デザインは後回しでいい。完璧じゃなくていい。とにかく「作って公開した」という事実を作ることが、その後のすべての土台になります。
わたしも最初はGeminiに頼りっぱなしでしたが、2作目を作り終えたいまは、少しずつコードの意味がわかるようになってきています。
やってみないと始まらない、というのは本当のことでした。
おわりに
最速合成オッズ計算機 はブラウザで無料で使えます。競馬・競輪・競艇などで複数の買い目を組み合わせる際にぜひ使ってみてください。
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