作ったWebアプリ、どうやって公開するの?
コードが完成した。GitHubにもアップできた。次はいよいよインターネットに公開——でも、どうやって公開すればいいの? というのが次の壁です。
そこで登場するのが Vercel です。
個人開発でWebアプリを公開するとき、Vercelはほぼ定番のサービスといっていいほど使われています。この記事では、Vercelとは何か・なぜ使われているのか・料金・実際の公開手順までをわかりやすく解説します。
Vercelとは何か
一言で言うと、「WebアプリをインターネットにUPして、世界中からアクセスできるようにしてくれるサービス」です。
こういったサービスを「ホスティングサービス」と呼びます。レンタルサーバーと似たようなものですが、VercelはGitHubと連携することで、アップロードの手間がほぼゼロになるのが最大の特徴です。
なぜVercelが選ばれるのか
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 無料で使える | 個人の小規模なアプリなら無料枠で十分 |
| GitHubと自動連携 | git push するだけでサイトが自動更新される |
| Next.jsと相性抜群 | VercelはNext.jsの開発元。最適化済み |
| URLが自動発行される | 公開と同時にアクセスできるURLがもらえる |
| 設定がほぼいらない | サーバーの難しい設定は不要 |
特に「git push したら自動でサイトも更新される」という仕組みは、一度体験するとやみつきになります。コードを直してpushするだけで、数十秒後にはサイトに反映されています。
公開までの全手順
前提として、GitHubにコードがアップされている状態からスタートします。まだの方は前回の記事「GitHubって何?コードのアップロード方法を解説」を先にご覧ください。
Step 1:Vercelのアカウントを作る
vercel.com にアクセスして、「Sign Up」をクリック。
「Continue with GitHub」 を選んでGitHubアカウントでログインするのが一番簡単です。GitHubと連携した状態でアカウントが作られます。
Step 2:新しいプロジェクトを作る
ログイン後のダッシュボードで「Add New Project」をクリック。
GitHubのリポジトリ一覧が表示されるので、公開したいリポジトリを選んで「Import」を押します。
Step 3:設定を確認して公開する
設定画面が表示されますが、Next.jsのプロジェクトであれば基本的に何も変えなくてOKです。そのまま「Deploy」ボタンを押してください。
しばらく待つと(だいたい1〜2分)、ビルドが完了してURLが発行されます。
https://プロジェクト名.vercel.app
このURLにアクセスすると、自分のWebアプリが世界中から見られる状態になっています。
公開後は「push するだけ」で更新できる
一度Vercelと連携してしまえば、次回以降の更新はとても簡単です。
git add .
git commit -m "デザインを修正"
git push
これだけで、Vercelが自動的に変更を検知してビルド・公開まで行ってくれます。FTPでファイルをアップしたり、サーバーにSSHで入ったりする必要は一切ありません。
Vercelの料金プラン
Vercelには3つのプランがあります。個人開発ならまず無料プランで十分です。
プラン一覧
| プラン | 月額 | 対象 |
|---|---|---|
| Hobby(無料) | 無料 | 個人・学習・非商用 |
| Pro | $20/月(約3,000円) | 副業・商用・チーム開発 |
| Enterprise | 要相談 | 大規模法人 |
無料プラン(Hobby)でできること
個人の学習・ポートフォリオ用途なら無料枠で十分です。主な制限は以下のとおりです。
| 項目 | 無料枠 |
|---|---|
| 帯域幅 | 月100GB |
| ビルド時間 | 月6,000分 |
| デプロイ数 | 1日100回 |
| プロジェクト数 | 200個 |
無料プランの注意点
商用利用は禁止
これが一番重要です。Hobbyプランは個人・非商用のみが対象で、Vercelの利用規約で明示されています。
- 副業案件・クライアント案件 → Pro必須
- 広告収入・課金機能のあるサービス → Pro必須
- 学習・ポートフォリオ・個人ツール → Hobbyで問題なし
今回作った Money Counter のような個人ツールであれば、Hobbyプランで問題ありません。
上限を超えると止まる
Proプランは超過分を従量課金で継続利用できますが、Hobbyプランは上限に達した時点でその機能が使えなくなります。翌月リセットされるまで待つしかないので、急にアクセスが増えた場合は注意が必要です。
ログの保持が1時間
エラーログが1時間で消えます。不具合が起きたときはすぐに確認しないとログが消えてしまうので注意してください。
Proプランにするべきケース
| ケース | 理由 |
|---|---|
| 副業・受注案件で使う | 商用利用禁止のため |
| GitHub のチームリポジトリと連携したい | Hobbyは個人リポジトリのみ |
| チームで開発する | Hobbyはコラボ機能なし |
| AI機能など重い処理を使う | 関数実行時間がHobbyは最大60秒、Proは最大5分 |
個人の学習・ポートフォリオ目的であれば、まず無料プランで始めてOKです。 商用利用が発生したタイミングでProに切り替えるという判断で問題ありません。
独自ドメインを設定する(任意)
Vercelから発行されるURLは 〇〇.vercel.app という形式です。これでも使えますが、自分のドメイン(例:money-counter.katasuke-web.com)を使いたい場合は独自ドメインを設定できます。
手順はシンプルです。
- お名前.com や Xserver などでドメインを取得する
- Vercelのプロジェクト設定から「Domains」を開く
- 取得したドメインを入力する
- 表示される設定値をドメイン管理画面に入力する
設定が反映されるまで数分〜数時間かかることがありますが、それ以外は難しい操作はありません。
詰まりやすいポイント
「ビルドが失敗した」
エラーログがVercelのダッシュボードに表示されます。そのエラー文をそのままGeminiに貼り付けて「このエラーの直し方を教えてください」と聞くのが一番早いです。ローカル(自分のPC)では動いていてもVercel上でエラーになるケースがあるので、焦らず原因を調べましょう。
「更新したのにサイトに反映されない」
git push できているか確認してください。GitHubのリポジトリページを開いて、最新のコミットが反映されていればpushは成功しています。Vercelのダッシュボードでビルドが走っているかも確認してみてください。
まとめ
- Vercel = WebアプリをインターネットにUPして公開できるホスティングサービス
- GitHubと連携すれば
git pushだけで自動更新される - Next.jsとの相性が特によく、個人開発の定番サービス
- 個人・非商用なら無料プランで十分。商用利用はProプラン($20/月)が必要
- 独自ドメインの設定も可能
コードを書いて → GitHubにpushして → Vercelが公開する、この流れが一度できてしまえば、個人開発の公開はとてもスムーズになります。ぜひ試してみてください。

